
イクエンメディカル株式会社

前嚢切開器具
理想の前嚢切開とは
①正円(真円)であること。
②偏心なく、視軸中心に作成すること。
③人工水晶体(IOL)のサイズに合わせて作成すること。
④チン小帯断裂(切れてしまうこと)など他の合併症を起こさないこと。

フリーハンドによる前嚢切開
フリーハンドで偏心なく完全な真円に切り取ることは困難

レーザー(フェムトセカンドレーザー)による前嚢切開
切開の大きさや位置を正確に作成することが可能

レーザーによる前嚢切開のメリット
●完全な真円に切り取ることができる。前嚢切開形状の正確性は、手術中の合併症を予防するだけではなく、挿入した眼内レンズの安定や中心位置の固定に優れた効果を発揮します。
●レンズに合った大きさの前嚢切開を偏心なく正確な位置に作成出来る。多焦点眼内レンズ、乱視矯正レンズなどプレミアムレンズを挿入する場合、より正確に水晶体嚢内に眼内レンズを固定することによって、レンズの機能をフルに発揮します。
●合併症のリスクを軽減。わずかな力加減によって嚢(袋)が裂けてしまう「後嚢破損」や、チン小帯が弱い人の場合、チン小帯断裂(切れてしまうこと)などの手術中に起こる合併症のリスクを軽減します。
学会論文でも前嚢切開の重要性が
手動で作成された嚢切開術後の眼内レンズの傾きや偏心については多くの論文が存在しています。
前嚢切開の大きさ・形状・位置によって、術後レンズの位置が決まるため白内障手術において大変重要な工程です。

新たな選択肢として前嚢切開器具の開発
そこで、誰でも正確な位置と大きさで作成することが可能な新しい前嚢切開器具を開発し特許を取得。
白内障の権威でもある眼科医の協力のもとで世界初の機器として開発。



ブレードが閉じた状態の全体図

ブレードが開いた状態の全体図
PCT特許取得
特許第6132177号
【開発品⽬の説明】
前嚢切開器具は⽩内障⼿術時にレーザーを⽤いずレンズサイズに合わせて正確に前嚢切開をおこなう事を⽬的に開発中。
前嚢切開イメージ

スリーブ挿入

ブレード収納

ブレード(刃)挿⼊

前嚢除去

展開(切開)

完了
プロトタイプの仕様
本機器は2mmのチューブ(筒)の中に折り畳まれたプレートは先端から押し出された後に眼内で開き、プレート下にあるブレード(刃)によって前嚢を丸く切開するという構造となっています。


前嚢切開器具の利点(advantage)

誰でも安定したCCCサイズと形状
チン小帯脆弱・断裂のリスク軽減
Cataract surgeryの時間短縮

Femtosecond laserに比べ低価格
新興国・途上国への展開が可能